あなた方の感情の中に怒りというものがありますが怒りそのものには本来特別な要素は含まれていないはずなのです
しかしあなた方は怒りという感情に様々なものを付随させてしまうことが往々にしてあります
怒りという感情を前にするとあなた方は怒りに対して恐れやおののきや威圧や萎縮や防衛や反発など様々な反応を示すのです
それらは怒りを示している側ではなく怒りを示された側の反応として起きるのです
自分自身が怒りという感情を抱いているわけではないにもかかわらず怒りを前にすると人それぞれが様々な感情を持ち出し相手の怒りの感情に応じるように反応を示すのです
相手がいくら怒りの感情をあなたにぶつけてきたとしてもあなた自身がそれに動じることなく何の反応も示さなければ相手の怒りという感情は空気中に拡散されるように消え去ってしまうはずなのです
あなたが相手の怒りに対して感情を抱いたり反応したりすることで相手の怒りがより大きくなることもありますしより激しさを増すこともありうるのです
これが相手が喜びの感情を抱いたり悲しみの感情を抱いたり悔しさや寂しさなどの感情を抱いたとしてもあなたはこれらの感情を他人事としてとらえることができるのです
相手の怒りという感情に対しても他の感情と同じように他人事ととらえることができればあなた自身は相手感情にかき乱されることなく生きることができるようになるのです
怒りという感情も他の感情と何ら変わりがないはずなのです
怒りは感情のうちの一つとして相手の感情に自分のペースを乱されないようにすることも穏やかに生きるということに繋がるのかもしれません