あなた方は肉体を離れてからしばらく地上の世界と我々の属する世界とを行き来することができます
この間肉体を離れた者たちは思い思いの行動をとります
ある者は今までできなかったことを経験しようとしてみたりまたある者はそれまで味わっていた肉体の痛みなどから解放されたことを喜んでみたりまたある者はそれまで会うことができなかった人を訪ねてみたりとそれぞれが思い思いの行動をとるのです
しかしそのような行動を取らずにじっとしている者もいます
彼らは自らの死を受け入れることができず今まで通りに行動を取ろうと試みるのですが既に肉体は荼毘に付されてしまっていることが多くまた荼毘に付されていなくともその肉体へ戻ることはできないためただうろたえるのです
なぜ彼らはこのような状態になってしまうのかというと生前自らの死について全くと言っていいほど無関心だったからなのです
死というものは肉体を持っている状態からみると全ての終わり即ち自らの消滅のように思えるので死そのものに恐怖を抱き死から逃げ出したいそのようなことに関わりたくないという思いから死を自ら遠ざけようとするために無関心になるのです
そのような者たちは死について何の準備も心積もりもしていないので自らが実際に死を迎えた時どのようにして良いのか分からずにただ恐れるだけで何もできずにうろたえるのです
このような状況は魂の学びのために決して良い状況とはいえません
身動きが取れずその状態で存在し続けなければならないからです
またこのような者は我々の教えに対しても素直に聞く耳を持つことをしないために学びを会得する機会すら持つことができないのです
このような状態に陥らないようにするためにもあなた方は生前自らの死について学んでおくことが必要なのです
そして学びを受け入れる姿勢も大切なのです
我々の世界でも知識のある者からない者へ様々なことを教え伝えるということをいたします
そのような場合に素直に有難く教えを乞う姿勢をもつということが我々の世界での学びを進めるにあたってとても重要になるのです
何事も準備が大切なのです
あなた方は必ず死を経験するのですから死に対して準備をしておくことは必要なことなのです